墓掃除に行く

父が亡くなってまる4年となる。今日が命日だ。

墓掃除に行く。
強い日差しと蚊、蚊取り線香持参。
夏場は草の育つのが早い。隣が竹林なので、笹の枯葉も多い。
8月も最初の日曜日に掃除したのだけれど、追いつかないようだ。蝋燭に灯をともし、線香に火をつける。

4年前のこの時間帯はいったい何をしていただろう、多分、妹に急いで来るよう電話していた頃かも知れない。
いろんな悔いがある、こうしていればああしてあいればと思う。
そして、こう思うのだ。
どうしてこうしなかったのだ、どうしてああしなかったのだと。

お盆も終え、少しは秋に近づいたのだろうか。蝉の鳴き声も一時の元気さはない。

いつの間にか消えていた蝋燭にもう一度灯をともす。
墓石を水で流しながら、ごしごしと擦る。
ざらつきが少しずつ消えていく。

父は綺麗好きな人だったなと思い起こす。